友人の家の床に寝そべって、天井に映る朝陽をなんとなく眺めていた。
知らない景色。ここで友人はまったく自分とは別の、
まったく関係ない人生を送っているのだろう。



「結婚するんです」知人が急にそう言った。
あまりに気持ちよく、さも当然のことのようにそれを言うので、呆気にとられてしまった。
「なぜ?」と聞いたら「同棲して長いから」と、それもさも当然の事のように答えた


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